周りの環境から得た微小なエネルギーを電力に変換する「エナジーハーベスティング」 (環境発電) のパワーマネージメント回路では、自己消費電流を最小限に抑える必要があります。 同様に、バッテリー長寿命化が求められるウェアラブル機器に使われるような小型のリチウムイオンバッテリーやLIC / EDLCといった蓄電デバイスにおけるセル監視回路でも、自己消費電流の抑制は最重要ポイントとなります。
AKMの高精度CMOS電源電圧検出LSI は、電圧検出回路と外部デバイス制御用のP-MOSFET、N-MOSFETを二系統内蔵し、世界最小レベルの超低消費電流を特長としています。
ラインアップ
AP4400 / AP4410 プロダクトファミリーは、世界最小レベルの低消費電流で電源監視動作を実現します。
電圧検出回路と外部デバイス制御用のP-MOSFET、N-MOSFETを二系統内蔵し (系統毎にロジック制御可能)、動作電流は 26nA (Typ.) 、自己消費が少ない電圧検出回路を実現。
上昇側の検出電圧と下降側の検出電圧の差が広いため、過放電・過充電保護を兼ねた電源監視が可能。
1.955×1.555mm 20ピンWLCSPパッケージ
AP4410BEC | |||
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製品名 | AP4410BEC SJ | AP4410BEC JT | |
幅広い検出電圧範囲 (製品オプション) | 上昇検出電圧 (VDETH) 1.8 ~ 4.4V 下降検出電圧 (VDETL) 1.7 ~ 4.3V | Channel 1 VDETH: 3.6V VDETL: 3.0V Channel 2 VDETH: 2.7V VDETL: 2.5V |
Channel 1 VDETH: 2.7V VDETL: 2.4V Channel 2 VDETH: 3.7V VDETL: 3.5V |
超低消費電流 | 26nA/Channel (Typ.) | ||
検出精度 | ±35mV | ||
電源電圧 | 1.2 ~ 5.5V | ||
応答速度 | 500µs (Max.) | ||
動作温度 | -40 ~ 85°C | ||
パッケージ | 20ピン WLCSP (1.955×1.555mm, 0.4mmピッチ) |
技術情報
旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) は、エネルギーハーベスティングコンソーシアムの会員企業です。
旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) は、スーパーセンシングフォーラムの会員企業です。
アプリケーション
・エナジーハーベスティング機器の電源制御
・リチウムイオンキャパシター (LIC)、電気二重層キャパシター (EDLC) などの蓄電デバイス監視