ZDS

(Zero latency Delta Sigma)

高精度なA/Dコンバーターを使用しても、センサー出力信号を高精度にサンプリングできなければシステムの高精度化は実現できません。
しかし、A/Dコンバーターのアクイジション開始時には、「キックバック」と呼ばれる信号揺れが発生するために、高精度サンプリングは容易ではありません。

この課題を解決するのが 『ZDS』 です。
ZDSは、高精度サンプリングを容易にするA/Dコンバーターです。

[Point-1]

入力容量が小さい = キックバック量が小さい

SARの場合、その構成上高精度なA/Dコンバーターほど入力容量が大きくなり、キックバック量が大きくなってしまいます。

ZDSはSARと比較して入力容量が小さくキックバック量が小さいため、高精度サンプリングを容易にしたA/Dコンバーターです。

[Point-2]

アクイジション時間が長い = キックバックからの回復時間が長い

SARの場合、コンバージョンフェーズとアクイジションフェーズは共用することができません。
そのため、A/Dコンバーターの応答が高速であるほど、アクイジション時間は短くなってしまいます。

ZDSは、コンバージョンしながらアクイジションすることを実現しました。つまり、ZDSは高速応答でありながらキックバックからの回復時間を長くし、システムの高精度化に不可欠な高精度サンプリングを可能にします。

ZDS-NS

(Zero latency Delta Sigma with Noise Suppression)

低ノイズなA/Dコンバーターを使用しても、入力信号自身のノイズが高ければシステムの低ノイズ化は実現できません。しかし、高速応答が必要なシステムにおいて、低ノイズアナログ信号を生成することは容易ではありません。

この課題を解決するのが 『ZDS-NS』です。
ZDS-NSは高速応答でありながら、入力信号に含まれるノイズを抑圧することを可能にしたA/Dコンバーターです。

ZDS-NS内蔵デジタルフィルターのゲイン周波数特性

ZDS-NS内蔵デジタルフィルターのゲイン周波数特性を示します。
ZDS-NSは ⊿∑同様、オーバーサンプリングによる変換を行っているため、アナログ入力信号に含まれる~10MHz (*1) の高周波数ノイズ成分も変換し、内蔵デジタルフィルターで減衰させます。
さらに、オーバーサンプリング回数を増加することにより、ノイズ抑圧強度を向上させることも可能です。

(*1) クロック周波数に依存します。

ZDS-NSは、高速応答でありながら入力信号に含まれるノイズを抑圧することが可能なため、システムの高速応答/低ノイズの両立を可能にしました。

汎用アナログフロントエンド

汎用アナログフロントエンドは、プログラマブルゲインアンプなどの周辺回路を内蔵したA/Dコンバーターです。汎用アナログフロントエンドにより、お客様のシステムを小型・高速・高精度化します。