複数人の同時位置・呼吸数検知が可能なミリ波レーダー用トランシーバー IC を開発、57-64GHz での 7GHz 周波数変調を実現

旭化成エレクトロニクス (AKM) は、当社が特許を有する AD-PLL (All Digital PLL) 技術を活用した新たなミリ波レーダー用トランシーバ IC AK5816 を開発し、サンプル出荷を開始しました。

7GHz の高速かつ高線形性を有する周波数変調回路と高速・高精度の ADC を内蔵しており、複数人を同時に検知しつつ、2.2cm の高距離分解能で検出することが可能です。また、MIMO センシングに特化した構成を採用しており、高性能を維持しつつ省電力化を実現しました。AK5816 は、2024 年 3 月より量産出荷を予定しています。

当社が開発したアルゴリズムにより、複数の人々の位置と呼吸数を同時に把握できます。この機能により、住宅内の浴室やトイレでの見守りや、侵入検知など、セキュリティ分野でのアプリケーション開発が容易になります。

加えて、受信データを MIPI CSI-2^®* で出力するか、内部信号処理機能を用いてデータキューブとして出力するかを選択できるので、お客様のご要望に応じたシステム設計が可能です。