ニュースリリース
- 新製品情報 -

[Notes] * ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。* AKM は、旭化成エレクトロニクス株式会社の商標です。* その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。

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車載TCU用途対応 ボイスプロセッサー を販売開始

2019/07/16

製品概要

近年、車の安全性の観点から、緊急通報 (eCall) 時にコールセンターとのHF (Hands Free) 通話を可能とするTCUを搭載する車両が増加しています。旭化成エレクトロニクス (AKM) は、TCUでのHF通話に適したボイスプロセッサー AK7759 を販売開始しました。

AK7759 は、TCU用途に最適なアナログパスとボイス処理を行うDSP (Digital Signal Processor) を搭載しています。AKMオリジナルの車載HFソフトをDSPにダウンロードすることにより、高性能ノイズキャンセラ / エコーキャンセラを実現し、HF規格のクリアを可能とします。

AK7759VN

製品の特長

eCallとHead UnitでのHFのマイクを共用可能

入力されたマイク信号をそのまま出力する経路 (アナログダイレクトパス) を有しています。そのため、Head Unit側でHFを行う場合は、このパスを用いることで eCall時のマイクと共用することが可能です。

差動信号 / シングルエンド信号 / 疑似差動信号に対応

マイク入力は差動、シングルエンド、疑似差動の信号形式に対応し、ADCは-6dB ~ +27dBのプログラマブルゲインアンプと+24dB ~ Muteのデジタルボリュームを搭載しています。DACは+12dB ~ Muteのデジタルボリュームとラインアウトアンプを搭載し、差動出力を行います。これらにより幅広いレンジの信号を扱うことが可能です。

HF規格クリアに最適なボイスプロセッサー

DSP 部は 28bit 浮動小数点演算に対応し、1 サンプリングあたり 3072step/fs (48kHzサンプリング時) の並列演算処理が可能です。プログラムエリアは RAM で構成されているため、ユーザーの要望に合わせた自由なプログラミングが可能です。また、処理に必要なメモリーは全て内蔵しているため、外付けメモリーは不要です。プログラムはシリアルインタフェース経由で外部から内蔵 RAM 領域に格納するため、アップデートが容易です。

eCall の HF 規格をクリアするために最適化されたメモリサイズを搭載しているため、低コストで既存システムに組み込むことが可能です。

4 面選択可能な EEPROM ダウンロード機能

外付けに EEPROM を搭載することで、スタンドアローンで動作させることが可能です。また 4 つの DSP プログラムを予め EEPROM に書き込んでおくことで、1 つのプログラムを選択してダウンロードすることも可能です。

アプリケーション

  • 車載通信モジュール
  • (TCU : Telematics Control Unit, DCM : Data Communication Module