ニュースリリース
- 新製品情報 -
[Notes] * ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。* AKM は、旭化成エレクトロニクス株式会社の商標です。* その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
IF フィルターとパワーアンプを内蔵、
ETC2.0 / ETC 向け 5.9GHz トランシーバーを販売開始
2020/05/26 (2020/06/16更新)
概要
故障車両や渋滞情報の通知、最短時間ルートアシストサービスを、ETC 2.0* として推進することが国土交通省より発表されています。このシステムは、ADAS (Advanced Driving Assistant System: 先進運転支援システム) の一環として、安全かつエコロジーな社会に向けて普及することが期待されています。
旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) は、ETC 2.0 車載器向け 5.9GHz トランシーバー AK1554 と ETC 車載器向け AK1554E を開発しました。AK1554 / AK1554E は、AK1553 / AK1553E の後継製品で、送信用パワーアンプと受信用ローノイズアンプ (LNA) に加え、新たに受信用の中間周波数 (IF) フィルターを内蔵しました。それにともない、隣接波選択度の規定を追加し、ETC2.0 / ETC 通信規格 (ARIB STD-T75) に対応する性能を実現しています。
AK1554E は 2020年5月、AK1554 は 2021年 春からの販売を予定しています。
* ETC 2.0は、国土交通省が推進する世界初の路車協調システムによる運転支援サービスです。
* AK1554 / AK1554E は、新セキュリティETC車載器にも使用できます。
製品の特長
ARIB STD-T75 車載器向け規格に最適化された性能
ETC 2.0 / ETCの通信規格 ARIB STD-T75 の車載器向けに最適化した性能を持ちます。また、ARIB STD-T75 の定める送信性能や隣接波選択度の性能を AK1554 / AK1554E 単体で対応するため、車載器の設計が容易です。
パワーアンプ、LNA、IF フィルターを内蔵
送信用パワーアンプ、受信用 LNA と IF フィルターを内蔵しているため、車載器の部品点数を削減できます。また、内蔵部品の設定はレジスタで調整できるため、車載器の RF ケーブルによる挿入損失にあわせて送信電力や受信感度を容易に調整できます。
AK1554 と AK1554E の高い互換性
AK1554 と AK1554E とは、端子配置や外付け部品に互換性があるため、ETC 2.0 / ETC の両方の車載器に同じ部品とレイアウトを利用できます。
ベースバンド LSI とデジタル インターフェースで通信可能
ASK と QPSK モデムを内蔵しているため、信号処理用のベースバンド LSI との間で送受信号波形をデジタル インターフェースで接続することができます。また、AK1554 / AK1554E で変復調性能を評価できるため、RF 部の評価が簡単に行えます。
* QSPK モデム内蔵は AK1554 のみ
アプリケーション