ニュースリリース
- 新製品情報 -
[Notes] * ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。* AKM は、旭化成エレクトロニクス株式会社の商標です。* その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
2024/1/8
概要
旭化成エレクトロニクス(AKM)は、カナダの Pontosense Inc.(本社:トロント市、CEO:Alex Qi、以下「ポントセンス」)との間でミリ波レーダー技術開発のためのソリューション開発における協業を開始しました。AKM の新型ミリ波レーダートランシーバー IC「AK581x」とポントセンスのソフトウェアを組み合わせたソリューションは、CES®2024 で展示されます。この技術は、車内に置き去りにされた子どもを数秒で検出可能で、CPD (Child Presence Detection) の現行規制に対応します。CES®2024 の AKM ブース(LVCC North, Vehicle Tech & Advanced Mobility, #11051)で、デモカーを使った体験や高齢者見守りソリューションのコンセプトデモが行われます。
AKM とポントセンスが提供するソリューションは、様々な製品や環境にシームレスに統合できるよう設計されています。AKM セミコンダクタ*1 社長のグレッグ・ラウズは「置き去りにされ危険にさらされがちな子どもやペット、転倒する高齢者など、私たちの技術はそうした問題を解決するための一つの方法です。ポントセンスとの協業により、迅速な緊急対応が可能な独自の検出ソリューションを開発しました」と述べています。
AKM の AK581x は、4 つの受信機と送信機を備え、7GHz(57-64GHz)の周波数変調範囲をカバーし、50cm の分離性能*2と最小で 2.2cm の距離分解能を実現します。ポントセンスの AI と機械学習を駆使したソフトウェアとの組み合わせで、カメラを用いずに、複数人の呼吸数と位置の同時検出など、様々な応用が可能となります。「新技術を通じて、自動化の進む世界で人々の生活様式の向上を目指します。レーダー技術の進化は、高齢者の安全と自立を促し、家族に安心を提供します」(グレッグ・ラウズ)。
「この技術の応用可能性は広大です」とポントセンスの共同創設者兼 CEO アレックス・チー氏は述べています。「生活の自動化、エネルギー効率の向上から、スマートシティの公共安全に至るまで、この技術はより安全でつながりのある世界への道を切り拓きます」。
AK581x シリーズは車載用(AK5818)と民生用(AK5816)があり、AK5816 は 2024 年第 2 四半期、AK5818 は同年第 4 四半期に量産開始予定です。
* CES® is a registered trademark of the Consumer Technology Association®
*1 AKM 子会社・北米事業拠点
*2 1m 離れた距離にいる複数人を分離検知できる性能
詳細については、Web サイトをご確認ください