ニュースリリース
- 新製品情報 -
[Notes] * ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。* AKM は、旭化成エレクトロニクス株式会社の商標です。* その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
ガラス破壊音を省電力 34μA で検知する ADC を開発、防犯用スマートセンサーに
2024/02/07
概要
旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) は、特定音検知機能 「アコースティック・アクティビティ・アナライザー (AAA)」 を搭載した低消費電力モノラル 16-bit A/D コンバーター (ADC) AK5707ECB を開発しました。
わずか 34uA で動作する AAA は、調整可能なパラメーター設定により想定した音を検出すると、 内蔵 ADC や外部の SoC を起動するための割り込み信号を出力します。これにより、システムをスリープさせることで、機器の待機電力を大幅に削減できます。
さらに ADC で録音したデータを即座に内部バッファーに溜めることで、SoC はスリープ解除前に遡ってオーディオデータを参照することができます。
電池で動作する防犯用スマートセンサーなどの用途を想定し、ガラス破壊音を検知する独自のアルゴリズムを開発、ガラス破壊以外の音の棄却性能を高めることで省電力化を実現しました。
また、ADC はサンプリング周波数 16kHz 動作時、95dB のダイナミックレンジを確保しながら、わずか 200uA で動作し当社従来製品から 70% 削減しています。
現在サンプル提供中で、2024 年 9 月より量産出荷を予定しています。
製品の特長
柔軟な音響パラメーター設定で様々なパターン音の検知が可能に
34μA の消費電流で動作する音響解析機能は、単なる音量レベルの検出ではなく、柔軟な設定が可能な複数の音響パラメーターにより高度な設定が可能です。
ガラス破壊音・警報・音声などのパターン音の検知、入力された信号周波数の高低/長短から 4 象限に分類するなど、アルゴリズムを入れ替えることによって、様々な音響解析を実現できます。
わずか 200uAで動作する ADC、S/N 95dB と十分な性能を確保
実装面積が従来の自社製品に比べて 70% 削減
アナログ入力に AC カップリングコンデンサーを外付けする必要がなく、1.8V 単一電源での動作が可能なため、少ない外付け部品でシステムが構築できます。
アプリケーション