強燃性冷媒 (R290) 用ガスセンサーを開発、安全かつ高精度な冷媒リーク検出を実現

旭化成エレクトロニクス株式会社 (AKM) の子会社、センスエア社は、強燃性冷媒 R290 のリスクを軽減するためのガスセンサー「Sunlight R290」を開発しました。この製品は、高度な安全性と精度を兼ね備え、空調機器の安全な運用を実現します。

PFAS、F-Gas 規制により、欧州市場を中心に空調機器で使用する冷媒ガスの転換が求められています。自然冷媒である R290（プロパン）は主要な代替候補ですが、強撚性のため、機器の安全性を担保するためには高精度な可燃性ガスセンサーが求められます。

Sunlight R290 は最新の NDIR 技術を採用し、LED 光源とフォトダイオードセンサーを用いることで、ほとんど熱を発生させません。このため高い安全性を保ちながら運用できます。また NDIR 方式の特徴から、検知自体に振動や干渉ガスの影響を受けにくく、ロバスト性や信頼性の高い測定が可能であり、IEC 60335-2-40 規格の厳しいリーク検知要求を満たします。

加えて、自己補正アルゴリズム  (ABC: Automatic Baseline Correction) を備え、長期間メンテナンスフリーでの使用が可能です。Sunlight R290 は、2024 年 9月より量産出荷を予定しています。

Sunlight R290 には、機器への組み込みを必要としない、スタンドアローンで測定可能な inCase タイプの RDS R290 もラインナップしています。詳細はお問い合わせください。