自動車用アクティブロードノイズキャンセル
オーディオ & ボイス DSP
SILENTIUMとAKMによる車載用アクティブロードノイズキャンセルソリューション (ARNC)
ARNC は、路面からの振動によって発生するノイズを低減する技術です。
これは、自動車内部に設置された加速度センサーの信号を入力源として二次音場を構成し、その信号を低遅延の演算処理でリアルタイム処理することにより実現されます。
旭化成エレクトロニクス (AKM) の低遅延 ADC は、Silentium のアクティブロードノイズキャンセル用ソフトウェアが内蔵されている、DSP へ高速に信号を伝達することができます。
これにより、車載用アクティブロードノイズキャンセルを実現するために、ハードウェアとソフトウェアのトータルシステムで、最適な構成を設計することが可能です。
自動車用アクティブロードノイズキャンセルのシステム図と信号経路
ハイパフォーマンスなノイズキャンセルを実現するために必須の要素となる「低遅延」
Silentium と AKM のソリューションは、加速度センサーから、逆位相の音を発生させるスピーカーまでの信号経路を最適化し、低遅延のアルゴリズム処理を可能にします。
これにより、高速応答なノイズキャンセルシステムを実現します。
このシステムは、加速度センサーなどの車両信号が、DSP へ高速に伝達されるように、ADC の最適化により実現されます。
加えて、ヘッドレストなど、シートに座る人の頭部に近い場所へスピーカーを設置することにより、音響面からも遅延を低減することが可能になります。
AKM と Silentium が提案するシステムでは、ハードウェア、ソフトウェア、音響システムが低遅延のパスで構成されているため、高級ヘッドホンに匹敵する広帯域なノイズキャンセリング性能を実現することが可能となります。