発電方法の多重化
エナジーハーべスティング
多セル太陽電池と様々な発電方法を組み合わせる、
新しい安定電圧確保の方法を紹介します。
AP4470 シリーズおよび AP4473 を用いれば、発電素子から得られる電力量がマクロワットレベルと小さい場合でもエナジーハーベスティングが可能です。1μW から起動する AP4470 シリーズは発電量が不安定なエネルギー源にも対応でき、熱電発電に向けて開発した AP4473 は入力電圧 15mV から昇圧回路が起動します。さらに、複数の発電素子を組み合わせても、52nAの消費電流で効率的に電力を管理できます。
限られたエネルギーを最大限活用し、システムを継続的に動作させるために、AP4470 シリーズと AP4473 をご検討ください。
出力する電力、電圧、または電流のいずれかが少ない発電素子であっても、システムが動作可能
バイオ電池や微生物発電のように出力電力が小さい場合は AP4470 シリーズ、熱電発電素子などの出力電圧が小さい場合は AP4473 が適しています。また、旭化成エレクトロニクス (AKM) のエナジーハーベスティング IC は 6 セル太陽電池のような昇圧不要な発電素子にも接続可能であり、出力電流が小さい環境下での使用に適しています。
低電力の発電素子には AP4470 シリーズ
AP4470 シリーズ は 1μW の低電力でも昇圧回路が起動します。したがって、バイオ電池や微生物発電等の、時間経過とともに発電量が変化するケースでも昇圧が可能です。
熱電発電に特化した AP4473
ゼーベック効果を利用した熱電発電では、温度差によって発電素子の出力電圧が大きく変動します。特に、温度差が小さい場合には出力電圧が低くなるため、専用の昇圧回路を備えた IC が必要となります。当社の AP4473 は、自己消費電流が非常に少ないため、小さな温度差でも効果的に電力を利用できます。エネルギー変換効率を上げ、さまざまなシナリオでの活用を可能にします。
多セル太陽電池との多重化、ならびに低電流のエナジーハーベスティング
多セルの太陽電池を使用する場合、昇圧回路を用いずに約 3V を出力することが可能であるため、昇圧回路は必要ありません。そのため、太陽電池から蓄電デバイスに直接充電しつつ、他の発電素子と組み合わせることで、蓄電デバイスの電圧を安定させることが可能です。また、昇圧回路を使用しない場合、IC の動作電流はわずか 26nA と小さいため、太陽電池から得られたエネルギーの自己消費を極限まで抑制します。したがって、小型太陽電池や低照度環境下など、出力電流の小さい条件でのエナジーハーベスティングに適しています。
昇圧した電圧をコンパレータで監視
昇圧した電圧をわずかな自己消費電流で監視するため、エナジーハーベスティングのように得られる電力がマイクロワットレベルでも無駄なく電源として活用することが可能です。
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