採用事例
一次電池を使用しないシステムの実現に貢献
電池レスの IoT デバイスに利用されています
エナジーハーべスティング
藤倉コンポジット株式会社
バッテリーレス液体検知センサ
藤倉コンポジット社の「バッテリーレス液体検知センサ」は、マグネシウム空気電池を利用した自己発電型の液体検知センサーです。マグネシウム空気電池に液体が触れ合うことで電池が発電を開始し、発電した電力を使用して無線送信を行う原理です。
液体を利用した自己発電のため、漏水していない待機状態での電池切れの心配がなく、長期運用ができるため、メンテナンスを省力化することができます。また、これまで広く使われていた有線のセンサーでは作業員による設置作業が必要でしたが、本製品はその作業が不要になり、配線や電源の設置が困難な場所や、コスト削減が求められる用途に適しています。このソリューションは、水道管の老朽化による漏水検知や、河川の水位監視など、インフラ用途においても大きな可能性を秘めています。迅速かつ効率的な水害対策やインフラ維持管理を支援します。
同社の液体検知センサーには、AKM のエナジーハーベスティング向けの DC/DC コンバーター AP4470 が搭載されています。本製品がマグネシウム空気電池の起電力を 3.3V に昇圧して、他の電子部品の電源として出力しています。AP4470 に内蔵された昇圧回路は 200mV 以上の入力電圧で起動するため、数滴の液体から得られる微小なエネルギーからでも発電ができます。
AP4470 は、僅か 1μW の入力電力に対しても昇圧動作が可能なため、液体の検出感度の向上にも貢献しています。
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