さまざまな課題に応えてきた提案力
3D 磁気センサー
世の中にはAKMの他にも3D磁気センサーは複数あります。それではどのセンサーを選定すればよいのでしょうか。
データシートに記載されているスペックだけでは分からない、検討にあたっての安心感や使い勝手の良さも重要なファクターの一つです。
ここではAKMの3D磁気センサーに関して、これまで様々な課題にこたえてきた提案力についてご紹介します。
豊富な経験と市場実績
AKM の 3 軸磁気センサーは、「 新たな付加価値を持つ電子部品 」の研究開発を目的とした旭化成の電子部品研究所 (2003 年設立 ) から誕生しました。
私たちは 3 軸磁気センサーを立ち上げるにあたり、「 まず数値性能が自慢のセンサーを開発し、その後でそれが使える市場を探す 」というような、従来の開発プロセスを脱却することから始めました。
- センサーそのものの性能を発想の起点にするのではなく、アプリケーションを想定し、測りたい環境条件を考慮して、まずそこから欲しい情報を抽出するためのアルゴリズムを工夫する。
- その中で必要とされる、信号処理に最適なアーキテクチャーを IC 回路として設計し (独自の高精度特性補正回路、 低消費・低ノイズ回路、高速磁場サンプリング回路) 、その上で最適なセンサーを選択する。
「センサーの性能を上げる」のではなく、「センサーで測る目的は何か」を第一に考えることで、ユーザーアプリケーションが求める技術を先取りして開発することに取り組んできました。
その活動の一つにおいて、ナビゲーションアプリのヘディングアップ用途としてスマートフォン市場の黎明期から 3 軸磁気センサーの技術を使った電子コンパスを提案し、採用実績を積み重ねてきました。その結果、全世界の電子コンパス搭載モデルスマートフォンの半数以上に私たちの電子コンパスが採用されており、数多くのノウハウと圧倒的な市場シェアを確立しています。2000 年代半ばから長期にわたる市場への安定供給実績も私たちの 3 軸磁気センサーの強みです。
さらに、3 軸磁気センサーの実績はフォルダブルスマートフォンの開閉角度検知、ポップアップカメラ位置検知、窓開閉検知、磁気による非破壊検査用途など多岐に広がり始めています。
ソフトウェアを含めた提案力
私たちは、従来のような 「センサーデバイス (ハードウェア) 」の開発を行うだけのメーカーではありません。お客様の課題を正しく理解したうえで、長年の経験に裏打ちされた技術的コンサルティングを行い、機構・レイアウトを含めた最適なご提案を行っています。磁気シミュレーションによる論理的な分析だけではなく、必要に応じてお客様の試作機をお借りする、または簡易的な検証用デモ機を自社で作成することで、シミュレーションでは想定しきれなかった実機ベースでの性能検証や、潜在的な課題の洗い出しをお手伝いします。状況によっては、弊社独自のソフトウェア (アルゴリズム) の開発・提供も行い、お客様の試作機にてお試しいただくことで課題解決に貢献しております。
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