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回転角センサー

技術情報

Shaft-End 配置における磁石選定ガイドライン

回転角センサー IC アプリケーションノート

本資料の概要

本資料は、 Shaft-End 配置の磁気式エンコーダーシステムを構築する際の、磁石選定ガイドラインです。

AKM の回転角センサー AK7455 シリーズは、パッケージ表面に水平方向に入る磁場 (Bx, By) を検出し演算処理をすることで、 0~360 度の角度情報を出力します。磁石とセンサーのみで容易に非接触回転角センサーを実現します。しかし、これまで磁気式を使用したことがない方やはじめて AKM の回転角センサーをご検討される方にとって、最適な磁石を選定すること、センサー配置を決めることは簡単ではありません。

図 1 のように磁石中心とセンサー中心が回転軸上に一直線に並んだ配置を Shaft-End 配置と呼びます。

図 2 は Shaft-End 配置で、回転角度に対する磁場 (Bx, By) の変化を示しています。

図 1. Shaft-End 配置 図 1. Shaft-End 配置
図2. 回転角度に対する磁場 (Bx, By) 図2. 回転角度に対する磁場 (Bx, By)

* Shaft-End 配置で軸ずれが無い場合、Bz = 0

図3、図4 は、本資料に掲載した磁場解析シミュレーションのデータ例です。

AKM 推奨の磁石を用いた場合のセンサーの設置可能範囲や、軸ずれによる角度誤差などのデータを掲載しています。

図 3. 掲載しているデータ例① センサ設置可能範囲 (推奨磁石使用) 図 3. 掲載しているデータ例① センサ設置可能範囲 (推奨磁石使用)
図 4. 掲載しているデータ例② 軸ずれに対する角度誤差 (推奨磁石使用) 図 4. 掲載しているデータ例② 軸ずれに対する角度誤差 (推奨磁石使用)

また、推奨磁石を用いた場合の諸特性の他に、下記の検証結果も掲載しています。

  • 推奨磁石をベースに、サイズをマイナーチェンジした場合のセンサーの設置可能範囲や角度誤差への影響
  • 磁石の形状や材料を変更した場合のセンサーの設置可能範囲や角度誤差への影響

簡単に組立て可能な高精度角度検出

簡単に組立て可能で高精度な角度検出を実現する磁気式エンコーダー。モーターにセンサーと磁石を取付け、絶対角度を検出するまでの様子をデモ動画でご覧いただけます。組立工程にクリーンルームは不要で、また、軸ずれに対して高い耐性を持っているため高い組立て精度はいりません。AKM の回転角センサーを用いたエンコーダーは、簡単な組立てで高精度な角度検出を実現します。

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