高効率モーター
高効率・長寿命なモーターの実現
ホールセンサー
課題 ...
高効率なモーターをつくりたい。
昨今、地球温暖化対策は急務となっており、世界中で CO2 削減方法が検討されています。 一方、CO2 を排出することで発電された電力の 40~50% はモーターによって消費されています。 このモーターの高効率化・長寿命化をさせることができれば、低消費電力化による CO2 削減の効果が得られます。
また、モーターの高効率化・長寿命化は、静音・低振動・低発熱などユーザーにとってもメリットがあります。
* 参考 一般社団法人日本電機工業会「トップランナーモータ」
ではどうすれば…
ホール素子、ホール IC を使って高効率な DC ブラシレスモーターを
現在、世の中には様々なモーターが存在しています。その中で、ホール素子やホール IC を使った DC ブラシレスモーターは、ローター回転時の電流切替によるエネルギーロスを小さくすることで、高効率な駆動を実現しています。
AKM は 1980 年よりこの DC ブラシレスモーターに採用されているホール素子を量産し、CO2 削減に貢献しています。
AKM は、ホール素子として量産されているすべての化合物半導体を扱っており、長年の経験を活かしてお客様のさまざまなニーズに応じて最適なホール素子を材料から提案することができます。
豊富な品揃えで、DC ブラシレスモーターの回転検知以外にも精密位置検知やエンコーダーなどのアプリケーションに応用可能です。
* DCBLモーターの詳しい説明は下記を参照ください。
技術解説
高い磁気感度を持つ化合物半導体を用いたホール素子
HWシリーズ
(用途に合わせたパッケージラインアップ)
超高感度ホール素子 HW シリーズ は磁場を超高感度に検知できるため、磁石の回転 (S 極 N 極の切り替わり) を正確に検知することが可能です。このため DC ブラシレスモーターに適したセンサーとして使用されています。
回転検知用 ホール IC
ラッチ ホール IC
(用途に合わせたパッケージラインアップ)
ホール IC とは、ホール素子の出力を内部の IC で信号処理したセンサーで、磁極の切り替わりに応じて High/Low のデジタル出力をします。これにより、モーターの回路設計で後段のアンプやコンパレータが不要になり、直接マイコンでも受けられるため、回路設計が簡単にできます。
DC ブラシレスモーターにホール IC のラッチタイプを使用した場合、デジタル出力のため、ホール素子に比べノイズの影響を受けにくくなるメリットがあります。
また一般に、ホール IC は使用可能な温度範囲が広く、過酷な環境でも使用できます。
AKM のホール IC の中でも EW シリーズ は、インジウムアンチモン (InSb) をセンサー部として使用しています。これにより EW シリーズのホール IC は高速応答を実現しています。
この EW シリーズ は、DC ブラシレスモーターの中でも、電動工具や産業用冷却ファンなど負荷変動が大きく、低速から高速まで滑らかに回す必要のあるモーターに使用されています。