バッテリー駆動が可能な低消費電流

CO2 センサーは、様々な分野へ用途が広がっています。センスエアの CO2 センサーは市場の黎明期から多くのお客様に選ばれています。今回は、居住空間における換気の課題解決を例に挙げて、センスエアを使うベネフィットについて説明します。

CO2 センサー

居住空間における CO2 センサーの役割

室内空気質 (Indoor Air Quality)

室内空気質 (Indoor Air Quality : IAQ) は世界各国でガイドライン化されており、室内の CO2 濃度の基準値が定められています。最近では、室内の CO2 濃度が新型コロナウイルス (COVID-19) の感染予防に役立つバロメーターとしても注目されています。

感染症対策としての「換気」

新型コロナウイルス集団感染が確認されたケースは、「換気の悪い密閉空間」、「多くの人の密集する場所」、「近距離での密接した会話」 (*1) などが広く知られています。

ドイツでは、換気はウイルスを封じ込める最も安価で最も効果的な方法の 1 つである可能性があるとして、首相自ら、換気による対策の必要性に言及しています (*2)。

日本でも、ウイルスの感染リスク要因の 1 つである「換気の悪い密閉空間」を改善するため、感染症対策専門家会は定期的に外気を取り入れる換気を推奨しています (*3)。

[Notes]

*1  「東京都公式ホームページhttps://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/katsudo/2020/03/25_00.html
*2 https://www.theguardian.com/world/2020/sep/30/germans-embrace-fresh-air-to-ward-off-coronavirus
*3 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618969.pdf

マイ空気質センサってどうでしょう?

換気における課題

それでは換気における課題とはなんでしょうか?
「室内空気質」は目で見ることができません。このため、いつ換気を行うべきか、また十分に換気が行えているのか分かりません。

CO2 センサーで室内空気質を「見える化」

そこで、二酸化炭素濃度計 (CO2 センサー) で CO濃度をモニターすることで、これらのタイミングを「見える化」出来ます。

空気質は持ち運ぶ時代

CO2 濃度を測定する空気質モニターを部屋に設置する時、そのモニターすべき場所は必ずしも電源を供給しやすいとは限りません。部屋の中に適切な場所に手軽に設置するためには、その空気質モニターはバッテリー駆動であることが望ましいと考えられます。

バッテリー駆動でも長時間稼働

空気質を毎日モニターすることになりますから、住んでいる人は電池の交換といったメンテナンス頻度を少なくしたいと考えるでしょう。購入者はバッテリーの稼働時間の長い空気質モニターを選択することになります。このような空気質モニターには、消費電流が小さい CO2センサーが求められることになります (または、巨大なバッテリーを搭載する !? 馬鹿な !!)。そんな時は、34 μA というバッテリー駆動が可能な低消費電流の CO2 センサー「Senseair Sunrise」の出番となります。

空気質モニターに CO2 センサー「Senseair Sunrise」を搭載すれば、長時間稼働するバッテリー駆動を実現します。
バッテリー駆動なので、部屋の好きなところに設置したり、違う部屋に手軽に持ち運ぶことができ、換気状況のリアルタイム測定が可能になります。

センスエア (Senseair) について

2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となった Senseair は、非分散型赤外線 (NDIR: Non-Dispersive Infrared) 方式の技術を用いたガスセンサーのプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。