実際の家を用いた CO2 モニタリング

住宅内の環境モニタリングを常時行うことで、住宅内の CO濃度状況により空気質の状態を見える化できます。快適な空間が保たれているかをリアルタイムで確認する実証実験を行いました。

CO2 センサー

家の中の空気質悪化から住むヒトを守るために

温熱環境の視点から住まいの性能を追求した実証実験用の住宅 (*) の各部屋に「連続環境モニタリングシステム」(**) のモニタリングデバイスを設置しました。このシステムにより、温度、湿度、CO2 濃度、気圧、風量、加速度、騒音などをセンサーで測定し、クラウドに上げ、 PC やスマートフォンで環境データを確認しました。測定の結果、家族が集まる時間帯は CO2 濃度が大きく上昇することが確認されました (およそ 400ppm が一般的な外気の平均濃度)。CO2 自体は少量であれば人体に有害なものではありませんが、1000ppm を超えると息苦しさを感じる事が増えると言われています。特に就寝中の寝室や、人が多く集まる空間では濃度が上がりやすい傾向があります。

換気をせずに密閉空間に人が居ると、必然的に CO濃度は上昇します。そこで、CO濃度をリアルタイムでモニターし、適切なタイミングで換気することで快適な環境をキープすることができます。

ネオマの家 IBARAKI SAKAI MODEL ネオマの家 IBARAKI SAKAI MODEL

*) 旭化成建材が手掛ける「ネオマの家 IBARAKI SAKAI MODEL」
**) 本システムの開発は、旭化成エレクトロニクスの革新事業プロジェクトが取り組んでいます。

Constant environmental monitoring with indoor sensors

室内センサーによる環境常時モニタリング

Measured CO2 data

測定したCO2 データ

室内での空気質モニタリングには、センサーの適切な配置、そして中長期的に安定したデータ収集が不可欠です。旭化成とセンスエアの CO2 センサーは高精度ながらもバッテリー駆動可能な消費電力を実現し、更にコンパクトで実装が容易なことから、メンテンナンスコストが低く、設計自由度の高い CO2 センサーとして多くのお客様の空気質モニタリングシステムの実現に貢献しています。

センスエア (Senseair) について

2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となった Senseair は、非分散型赤外線 (NDIR: Non-Dispersive Infrared) 方式の技術を用いたガスセンサーのプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。