子どもたちの安心・安全のために
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のため、先生たちはその対応に日々追われています。有効な感染対策と言われる換気の効果を客観的に判断するには、CO2 センサーによる濃度モニタリングが必要です。
一方で、まだ、CO2 センサーの使用法については不明な点も多いのではないでしょうか。
今回、学校での事例をもとに、CO2 センサーの導入についてステップごとにご紹介します。子どもたちにとって、より安全・安心な環境整備を促進するためのきっかけとなれば幸いです。
CO2 Sensors
先生たちのいま
換気は最もコストのかからない、効果的な対策と言われており、学校でも取り入れられています。しかしながら、その効果は数値として見えないため、科学的な根拠に基づいていないのが現状です。
導入が進む、CO2 センサーを使った換気の見える化
世界各国では、学校の換気の見える化のため CO2 センサーの導入が進んでいます。
CO2 センサーを導入する際は、正しく CO2 濃度を測定できる NDIR 方式であることと、簡単に色々な場所を測定できるポータブルタイプであることが重要です。
田子浦中学校の事例 (教室)
田子浦中学校にご協力いただき、実際の教室での CO2 濃度のモニタリングの実証実験結果と、換気の改善効果を紹介いたします。空気質の状態を見える化したことで、すべての教室で日本の学校環境衛生基準である CO2 濃度、1500ppm 以下を常時維持できるようになりました。
事例から分かった、意外な密の現場
教室以外にも密が懸念される場所はあります。ポータブルの CO2 センサーを使い、密な現場を見つけて改善を打つことが重要です。
CO2 センサーを設置する際の注意点
空間の CO2 濃度を正しく測定するためには、CO2 センサーに、人の息が直接かからないことと、直接外気が当たらないようにすることが重要です。ここでは実際の事例をもとに、使い方を説明します。
東邦大学での事例
東邦大学理学部ではウィズ・コロナ下の安全な学習環境を整えるべく、新しい換気システムの設置を機に、CO2 濃度の見える化を実現しています。古田寿昭副学長・理学部長にインタビューしました。
センスエア (Senseair) について
2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となった Senseair は、非分散型赤外線 (NDIR: Non-Dispersive Infrared) 方式の技術を用いたガスセンサーのプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。