COセンサーを設置する際の注意点

COセンサーの普及は進みつつありますが、使用法がわからない方も多いかもしれません。
ここでは、田子浦中学校の事例をもとに、COセンサーの台数や設置する際の注意点などを紹介します。

CO2 Sensors

まずは息を吹きかけてみる

COセンサーを手に取って、自分の息を吹きかけてみると、CO濃度は急激に上昇します。
呼気中の CO濃度は約 40,000ppm*であり、大気よりも 100倍近く濃度が高く、COセンサーに直接息を吹きかけるだけで、一瞬で CO濃度は上昇します。
そのため、CO濃度を正しく測定するには、人の息が直接吹きかからない位置にCOセンサーを設置することが重要です。

一般的に屋外、大気中の CO濃度は約 400ppmであり、厚生労働省から出されている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染防止対策 (*1) 

では、室内を 1,000ppm以下に保つことが推奨され、学校環境衛生基準では 1500ppmとなっています。

また、2500ppmを超えると、意思決定能力が低下する報告もあり (*2)
学習環境の整備という観点からも、CO濃度をモニターすることは重要です。


*百万分の一を示す単位

次は COセンサーを設置してみる

教室での、設置場所による差異を確認するため、図 1 の位置でそれぞれ CO濃度を測定しました。
教室の広さは 7.4m×8.6m×3.0m、生徒の人数は35人程度、窓は開けた状態での教室の CO濃度を測定しました。
各CO2センサーは図 2 の通り、前方の机の上に1台、左右の壁にそれぞれ 1台、後方の棚の廊下側と窓側にそれぞれ1台設置しました。この時の各センサーの CO濃度を図 2 に示しています。

 

 

図 1. CO2センサーの設置 図 1. CO2センサーの設置

5台の COセンサーは、CO濃度のピーク値は概ね一致し、濃度変化もほぼ同じ挙動を示しました。このことから、設置場所によらず、教室のどこか一箇所に設置すれば、部屋全体のCOを正しく測定できることが確認できます。

グラフを拡大すると、窓に近い位置で濃度が相対的に低くなる時間帯がありますが (図 3) 、これは外気の吹き込みのよるものです。

以上のことから、COセンサー設置の自由度は比較的高く、より安定した測定を行うには、呼気や外気の風が直接当たる場所を避ければ良いことがわかります。

図 2 図 2
図 3 図 3

まずは空気質に興味を持つところからはじめてみませんか

換気状況の見える化による効果を実感いだけたのではないでしょうか。
CO濃度の数値がわかれば、子どもたちの安全・安心な環境づくりを行うために、より、科学的根拠に基づいた判断を行うことができるようになります。
また改善結果が数値として表れると、保護者の方に「窓を開けて換気をしています」と伝えるだけでなく、学校環境衛生基準を下回る水準であることを客観的に示すことができます。

 

 

CO濃度のモニタリングは、気温や湿度に比べ、まだまだ一般的ではありません。まずは空気質に興味を持つことから始めてみてはいかがでしょうか。
その際、COセンサーは、誤検知なく測定するために NDIR 方式であること、そして、様々な場所で手軽に測定するために、電池持ちのよいポータブルであることが重要です。

超低消費電力を特長とした、SenseairのSunrise が採用されている製品の採用事例は以下よりご参照ください。

この記事が、みなさまの、安全・安心な環境作りを考えるきっかけになれば幸いです。

[出典]

*1:  https://www.mhlw.go.jp/content/000695178.pdf

*2:  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3548274/#:~:text=Thus%20CO2%20in%20the,%2C%20health%2C%20or%20work%20performance

センスエア (Senseair) について

2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となった Senseair は、非分散型赤外線 (NDIR: Non-Dispersive Infrared) 方式の技術を用いたガスセンサーのプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。