先生たちのいま

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 感染拡大により、学校の先生たちは子どもたちの安心・安全な環境づくりを求められています。しかしながら、目に見えないウイルスとの戦いは手探りの状態が続いています。

CO2 Sensors

どの程度換気できているかわからない

子どもたちの安全だけを考えるのであれば、自宅でのリモート授業という選択肢もあります。
しかしながら、学校には、人間関係の構築や、部活動といった、対面で育まれる感性や貴重な体験が数多くあります。
すでに先生たちは、マスクの着用、アルコールによる消毒、検温の指示や、罹患者や濃厚接触者が現れた場合の迅速な措置など、様々な対策を取っています。
その中でも、換気は最もコストのかからない、効果的な感染対策と言われています。
COVID-19 は飛沫により感染するため、感染者の息を吸い込んで感染することを予防するためです。
しかしながら、この窓や扉を開ける行為には、一体どの程度効果があるのでしょうか。最も効果的な対策と言われているにもかかわらず、その効果は感覚に頼らざるを得ない状況ではないでしょうか。

感染防止対策による負担

換気の状況を数値として知ることができれば、科学的根拠に基づいた判断が可能となります。
例えば、窓や扉を開けるのはとても簡単な行動ですが、寒い日や、暑い日に窓を全開にしてしまうと、より一層、子どもたちの体調管理に気を使う必要があります。
また、扉を全開にしてしまうと、騒音による授業への影響も考えられます。
他にも、施錠についての管理など、一口に窓や扉の開け締めと言っても様々な状況が想定されます。
その様な中、いつ、どの程度、窓や扉を開けて換気するかの判断は、基本的に先生にすべて委ねられており、感覚に頼らざるを得ない状況になっています。これでは先生の心労と負担は増えるばかりとなります。
一方で、学校環境衛生基準では、明確に、室内の CO濃度が数値として定義されています。
もし、換気の効果を見える化できれば、感覚的な判断を行う必要は無くなり、より効率的に対策を講じることが可能となります。

それでは、世界各国の教育現場ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。次ページでは、COセンサー導入の先進事例を解説します。

センスエア (Senseair) について

2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となった Senseair は、非分散型赤外線 (NDIR: Non-Dispersive Infrared) 方式の技術を用いたガスセンサーのプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。