入出力特性確認ツール

電流センサー

AKM の電流センサーには、様々な種類があります。このページでは、製品ごとの入出力特性を、電源電圧や入力電流に応じてシミュレーションできるツールをご紹介しています。また、電流センサーのレシオメトリック / ノンレシオメトリック特性についても説明しています。

ツールの使い方

「入出力特性確認ツール」は、選択した製品の入出力特性を簡易に確認できるツールです。
入力フォームに下記の 5 つの情報を入力いただくだけで、電流センサーの出力を確認できます。

図1 入力フォーム画面 図1 入力フォーム画面

(1) 製品シリーズを選択してください。

(2) 製品の銘柄を選択してください。

(3) 電源電圧を入力してください。

※レシオメトリック製品のみの選択です。非レシオメトリック製品をお選びいただいた場合、電源電圧に依存しないため表示されません。

(4) どちらかを選択してください。

入力電流 → 出力電圧 / 出力電圧→入力電流 

※「入力電流 → 出力電圧」を選択した場合、任意の電流値が入力された場合の出力電圧値が確認できます。
※「出力電圧 → 入力電流」を選択した場合、任意の出力電圧値が得られた際の入力電流値を確認できます。

(5) 入力電流値もしくは出力電圧値

※(4) で選択した「任意の入力電流値」あるいは「任意の出力電圧値」を入力してください。

上記入力が完了しましたら、計算開始ボタンを押してください。

シミュレーション結果の確認

図 2 出力結果表示画面 図 2 出力結果表示画面

計算開始ボタンを押すと以下の結果が出力されます。

  • 出力電圧 or 入力電流 (上記 ④,⑤ で選択・入力された条件から算出)
  • 製品名
  • レシオメトリック / 非レシオメトリック
  • 零電流電圧
  • 電流感度
  • 出力不飽和範囲
  • 入力電流ー出力電圧の関係式
  • 出力不飽和範囲内での結果 (数値 / グラフ)

 *本サービスのご利用の前に、必ず ご利用条件 をお読みください。

レシオメトリック特性とは

電流センサーの出力には、レシオメトリックと非レシオメトリックがあります。お使いの状況に合わせてお選びください。

レシオメトリック

レシオメトリック:零電流電圧 Vof と電流感度 Vh が電源電圧 VDD に比例して変化。

図 3 レシオメトリック製品の出力 図 3 レシオメトリック製品の出力

電流センサーとADC等の計測部の電源を共通化できる場合、レシオメトリック製品が適しています。

レシオメトリック

ADC の参照電圧 REF I を共通の電源から生成することによって電源の揺れを相殺することができます。

例 )

レシオメトリック製品 CZ375, CZ372, CZ370 シリーズ の零電流電圧 ( 電流 0A の時の出力電圧 ) は、電源電圧 5V の時、2.5V です。

ADC の 1LSB=VREF I/1024 とすると、電源電圧 5V、電流 0A のとき、

となります。ここで電源電圧 5V → 5.5V と変動、電流 0A のとき、

このように、レシオメトリック製品をお選びいただくことで、デジタル出力の電源依存性をなくすことができます。

レシオメトリック製品は AC サーボや、PV インバーターの AC 側など、精度が求められる部分の電流検知に適しています。

レシオメトリック製品ラインアップ

非レシオメトリック

非レシオメトリック:電源電圧 VDD が変化しても出力は変化しない。

図 4 非レシオメトリック製品の出力 図 4 非レシオメトリック製品の出力

マイコン内蔵 ADC をお使いの場合などの、電流センサーと ADC 等の計測部の電源が共通にできない場合は非レシオメトリック製品が適しています。

非レシオメトリック

この方式は、電流センサーと ADC それぞれで電源電圧の誤差を抑えることで高い精度を実現します。

AKM の電流センサーは内部のレギュレーター回路により、電源電圧の誤差を抑えています。PSRR が高いため、電源が共通化できない場合にも、電源依存性を小さくすることができ、精度よくお使いいただけます。

非レシオメトリック製品ラインアップ