コアレス電流センサー IC
発熱シミュレーションツール
電流センサー
このページではシャント抵抗やセメント抵抗と AKM のコアレス電流センサー IC「Currentier」の発熱を比較できるツールのご紹介をしています。今お使いのシャント抵抗・セメント抵抗の情報と基板情報を入力することにより、Currentier に置き換えた場合にどの程度発熱が抑制できるのかを相対的にシミュレーションできます。
ツールの使い方
「コアレス電流センサー IC 発熱シミュレーションツール」は、任意の電流値や基板条件における、一般的なシャント抵抗と当社の電流センサー” Currentier ”の表面温度を比較できるツールです。
シャント抵抗は放熱性の良い高放熱タイプと通常タイプが選択できます。
本ツールのシミュレーション結果は絶対値を保証するものではなく、シャント抵抗と AKM の電流センサー IC の表面温度上昇量を相対的に正しく比較できるツールとなっています。
下記の 4 ステップで比較が可能です。
① グラフの出力形式を選択
縦軸:上昇温度ΔT
横軸:電流値、および基板条件 (選択可能)
② 電流検知部の情報を入力
電流センサーとシャント抵抗の比較だけでなく、単体での出力も可能です。
②-1 比較したい電流センサーを選択してください。選択すると自動で一次導体抵抗値が表示されます。
※任意の抵抗値を入力されたい場合は、MyAKM にご登録ください。
②-2 比較したいシャント抵抗/セメント抵抗の情報を入力してください。
シャント抵抗は放熱性の良い、高放熱タイプと通常タイプが選択できます。
必須項目 ・種類 ・サイズ (mm) ・抵抗値 (mΩ)
任意項目 ・抵抗温度係数
※入力が無い場合、0ppm として計算されます。
③ 基板情報・環境情報を入力
必須項目
層数 / 銅箔厚 / 配線幅 / 配線長さ / 基板表面状態 / 基板配置方向 / 基板代表長さ / 環境温度 / 実効電流
※基板代表長さ
水平に基板を置く場合 : 基板の短辺長
鉛直に置く場合 : 鉛直方向の基板高さ
※①で横軸に選択したパラメータは入力できません。
任意項目
風速 / 対流熱伝達率 / 輻射熱伝達率
※選択されていない場合は自然対流として計算されます。
④ 計算の実行
「電流センサー 計算実行」
「シャント抵抗 計算実行」
ボタンを押すと、STEP 1~3 に応じた計算結果が出力されます。
※凡例名は任意に変更可能です。
※「グラフデータクリア」ボタンを押さない限りは、条件を変更した複数のデータを最大 5 つまで重ねて表示可能です。
「保存」ボタンを押すと出力結果を保存できます。
本ツールは、PCでご利用ください。
電流センサーが低発熱だとどんなメリットがあるの?
シミュレーションからもお分かりいただける通り、AKM の電流センサーは非常に低発熱です。では、電流センサーが低発熱だとどんなメリットがあるでしょうか?
1. システムの小型化に貢献
電流センサーが低発熱だと、システムの小型化に貢献できます。電流センサーの発熱が問題となる場合、放熱のための面積や部品が必要となりますが、低発熱であればその部分を削減することができるため、小型化が実現できます。
2. 設計工数の削減に貢献
電流センサーが低発熱だと、設計工数の削減に貢献できます。電流センサーの発熱が問題となる場合、熱について設計上の対策を行わなければなりませんが、低発熱であれば、そのような対策が必要ないため、熱設計工数を大幅に削減することができます。
3. より安全なシステムの実現に貢献
電流センサーが低発熱だと、より安全なシステムの実現に貢献できます。電流センサーの発熱が問題となる場合、放熱のためのファンや通気口が必要となりますが、低発熱であれば、それらをなくすことができ、機器の密閉度アップやファンレス化を実現できます。その結果、より高い IP 規格(防水・防塵規格)の取得とそれに伴う製品の高付加価値化が実現できます。
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